バックエンドエンジニアのミックです。2020年6月にVoicyに入社してそろそろ1年と半年になります。Voicyでは下半期から会社全体でリファラル施策に本格的に取り組んでおり、最近は、知り合いに声をかけたり情報収集がてらコミュニティやSNSで気になる人に連絡する日々を過ごしています。
自社について紹介しているとエンジニアからよく聞かれる質問として「勉強会は開催しているか」というのがあります。
こうした質問に対して、SNSのメッセージや短い面談の時間の中では、どんな取り組みがあるか、実際の雰囲気はどうか、など伝えきれないことも多いと感じています。
そこで、今回はこういった質問に答えられるような記事として、去年から今年にかけて社内で開催された勉強会を振り返り紹介します。
テックブログ2.0
前回からの取り組んでいるテックブログ2.0として、社内の雰囲気を少しでもお伝えできたらとプロダクトチームのやまげん、なだまる、エモの3人をゲストにお呼びしてお話を聞いていますので、こちらもぜひ聴いてみてください。
こんな勉強会があります
Voicyで行われてる勉強会には、主にエンジニア発表会と輪読会があり、エンジニア発表会はプロダクトチーム全体、輪読会は各チームや有志の集まりで開催しています。今回はこの二つをピックアップして紹介していきます。
エンジニア発表会
発表会の目的
やまげんの発案により2019年ごろから開催され始めたもので、今年で3年目になっています。
技術の共有はもちろんのこと、各自の考えや、熱中していること、仕事のスタイルなど、発表を通して自己開示することでチーム全体で相互理解を深め、コミュニケーションの活性化を図ることを目的にしています。エンジニアはもちろんのこと、PdMやデザイナーなどが参加しています。
発表会の内容
開催頻度は月に4回。毎週木曜に開催しており、1枠30分で最大2名が登壇します。 発足当初の発表枠は毎週1枠でしたが、参加希望者が多かったため現在は2枠に増えています。繁忙期などには流会になることもありますが、1年を通して平均して月に2~3回は開催されています。
発表したスライドは全て社内Wikiでアーカイブされ、社員であれば誰でも後から見返す事ができるようになっています。
発表内容は、業務内容のシェアや、業界の最新動向、自己学習の内容至るまで様々です。 去年の終わりから今年にかけて発表されたものを一部抜粋してみました。
- ノーマライズについて本気出して考えてみた
- DRMで音声コンテンツを不正利用から守る(Android + ExoPlayer)
- 音声広告の話
- アカウントモブモデリング
- SwfitにおけるValue Semanticsについて
- 新規ユーザーの初聴取分析
- Apollo with GraphQL でサクッと Web アプリケーションが作れる話
- 文系男子が頑張ってフーリエ解析を理解するまでの話
- ブロックチェーン・NFTについて話します
- Kotlin Multiplatform for Mobileでできること
- サンプリングとシンセサイザーの話
- リソース効率とフロー効率について
- 【情報セキュリティー】先週、起きた2社の個人情報流出について
- WWDC2021で発表されたShazamKitはVoicyの可能性を広げてくれそうという話
- 生放送録音 Deep Dive
- gRPC Streamingをつかってみるはなし
- 組織開発とロールについて
- PL予測(決定木・ランダムフォレスト・XGBoost)
- ネットワーク分析
- Datadogを使った サービス監視入門
- Angular×Supabaseを試してみた
- 大規模なチーム開発とアーキテクチャ
輪読会
開催頻度は大体週1か隔週で開催されています。 各チームや有志で集まり、特定の書籍を回し読みディスカッションして行きます。 参加者が事前に読んで内容をまとめたり、事前準備なしでその場でみんなで読んでいったりり、進め方のスタイルは様々です。
ここ1年で私が観測した社内で行われた輪読会の一部抜粋です。
- Kubernetes完全ガイド 第2版
- マイクロサービスパターン
- クラウド破産を回避するAWS実践ガイド
- 失敗から学ぶRDSの正しい歩き方
- ドメイン駆動設計 モデリング/実践ガイド
- レガシーコードからの脱却
- Pythonで学ぶ音声処理-機械学習実践シリーズ
- RFC仕様, W3C仕様の輪読
- DMM.comを支えるデータ駆動戦略
書籍の選定は、業務上の課題ベースで行われる事が多い印象ですが、私が所属するバックエンドチームではさらに書籍の選定でビブリオバトルというイベントを開いています。
ビブリオバトル
ビブリオバトルとは?
ビブリオバトル(Bibliobattle)は、京都大学から広まった輪読会・読書会、または勉強会の形式で「知的書評合戦」とも呼ばれている。ビブリオバトル - Wikipedia より引用
元々データチームの輪読会でビブリオバトルが開催されており、それを参考にしてバックエンドチームの輪読会でも取り入れられるようになりました。
ビブリオバトルの内容
- チームにどういった効果をもたらすか
- どれくらいで読み終わるか
- 輪読会に向いているか
などをポイントに各自5分ほどでプレゼンをして、投票で読む本を決めて行きます。 ちなみにバックエンドチームの第1回目のビブリオバトルではエントリーされた書籍全てが採用されることになりました。
ビブリオバトルの目的
各自が当事者意識を持って輪読会に取り組むとともに、それぞれの書籍に対する熱量を伝えることで、チーム内での相互理解やコミュニケーションを活性化することも目的にしています。
終わりに
ここ1年ほどはコロナの影響もありオンラインでの開催になっていますが、週1回みんなで集まってチャット欄で感想を交換したりするのは、良いコミュニケーションの場になっているように思います。発表する事自体は登壇する際の練習にもなりますし、業務内容の発表でドキュメントなどのアウトプットを促進される面もあります。
こういった取り組みに興味を持ってもらえましたら、一度ぜひVoicyのエンジニアとお話ししませんか?
その他、テックイベント、技術書典などの各種イベントも随時開催していますし、12月からはAdvend Calenderも始まるのでぜひチェックしてみてください!