エンジニアにカルチャー醸成してもらうには

こんにちはエンジニアリングマネージャの山元です @yamagenii Voicyではエンジニア全員にカルチャー醸成をするための時間を週1時間ほどとってカルチャー促進をしています。 具体的な内容は以下です。

  • 「音声×テクノロジー×発信」でぶっちぎるチーム
  • 世の中にVoicyの技術をブランディングするチーム
  • エンジニア内部コミュニケーション活性化チーム
  • エンゲージメント非連続成長チーム

正社員のエンジニア全メンバーで取り組んでいます。 本記事ではなぜこの取り組みをしているのか、実際にどのように運用を開始したのかを説明します。

なぜ始めたのか

エンジニアが組織課題に自ら向き合って、自ら改善するというプロセスを体験することで、自分で組織を作る実感して欲しいと考えています。

Voicyの行動指針では「組織も一つのプロダクト。全員でアップデートを。」という行動指針があるのですが、組織は自分たちで成長させていくという考え方を大事にしています。 エンジニアとして働いていると、開発部分に視野が閉じがちで、組織開発はHRや総務など任せてしまいがちになり、組織自体の設計や雰囲気に批判が出ることもしばしばある事象かと思います。

そのような考え方は組織の成長のボトルネックになると考えていて、「組織も自分で改善をしないといけない」という意識を醸成することで、組織の状態にも責任を持って組織をより良い状態にアップデートしていけると考えています。

エンジニア以外も全職種この考え方を大事にしています。

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エンジニアとして組織状態を自らよくする責任感があると、テックブランディングにも副次効果が出てくると考えており、エンジニアそれぞれが「自分の組織をよくしたい」「発信しないと!」「ここ自動化できるかも!」と思ってもらうのは大事です。

エンジニアは改善意識が高いからこそ自分の組織を自分でよくして欲しいのです。

現実的にはそこまで時間が取れてないことは現実としてありました。 しっかりPJとして立ち上げて、進めることで「自分で改善できる」という意識を醸成していきたいと考えています。

どのように進めたか

PJメンバーの募集

PJとしては冒頭で紹介した4つの課題を決めてエンジニアメンバーに紹介して、自分たちがやりたい課題を希望を出してもらいました。

余談ではありますが、4つの課題で人が偏るかなと思っていたのですが、ほとんど偏らずばらけて希望が来たのは意外でした。

そこからリーダはチーム毎に決定をしてもらっています。リーダのいるチーム、リーダがいないチーム、もチームの意思決定をしてもらいました。

チームと「目的とゴールとKPI」のすり合わせ

基本的にマネジメントとして「どのようにやるか」までは言及しないように強く意識をしました。 その代わり目的とゴールとKPIを設計してもらって、そこをチームと握ります。 例えば「エンジニアブログを運営してね!」という形ではお願いせず、「外部発信でVoicyがテック認知が広がるためにはどうしたらいいかな?」という問いかけをしています。

今回の目的は「課題を見つけて、自ら解決する」ということを大事にしています。 Howまでこちらから指定してしまうと、なぜやるか?何をやるか?、という考え方が醸成されません。むしろなぜやるか?何をやるか?の部分に意識を向けることが課題解決では重要と考えています。

自分で考えるという時間がとても大事で、「目的とゴール」を出してもらって、擦り合わせるようにしました。

またエンジニアはKPIを達成するという習慣がつき辛い職業かと思います。 しっかり数値にコミットする力は重要と捉えており、「約束した行動をした上で、目的やゴールを達成する」というプロセスをエンジニアにも実施する力をつけて欲しくKPIも明確化しています。

まだまだ運用中!

これ自体は3月から運用を開始して、まだまだうまくいっている施策とは言えませんが、今回実際にチームの取り組みを紹介します

「音声×テクノロジー×発信」でぶっちぎるチーム

Voicyの中でも人気チャンネルになるべく継続的に発信しています! ぜひ皆さん聞いてみてください!

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世の中にVoicyの技術をブランディングするチーム

まずはこのテックブログをしっかり運営して、Voicyの技術を世の中に発信していきます! 乞うご期待!

tech-blog.voicy.jp

エンジニア内部コミュニケーション活性化チーム

エンジニアの内部のコミュニケーションを活性化するべく、元々運用されていた「エンジニア発表会」のリライトやその他エンジニア同士のコミュニケーション取るためのイベントを企画中です

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エンゲージメント非連続成長チーム

継続的なイベントではなく、チームの生産性が最大化する大きめのイベントを仕込み中! 記事としても発信できたらいいな?というプレッシャーをかけておきます

最後に

いかがでしたでしょうか? 元々組織を自分たちで作っていく意識のついているVoicyのメンバーだからこそ立ち上がりはうまくいっている面もあり、メンバーには大変感謝をしています。

ただ色々な企業さんのエンジニアに聞いてみると「〇〇の課題を感じる」みたいな話はよくあると思っています。 そういった課題を自ら分析させて、改善をさせることは責任意識の醸成としても非常に重要と考えています。 昨今エンジニアのキャリアパスとしても技術のみでキャリアを築くのは難しくなってきた中で、チームプレイができるかの重要性が増しています。 他責でなく自責で、自ら良くするという機会を通して、自分で組織を良くするという意識をつけられればと思います。