検索改善Part1(辞書登録)

はじめに

こんにちは! 株式会社Voicyでデータアナリストをしている翔斗です。

今回は前回のvoicyの検索改善についての具体的な施策について話していきたいと思います。

上記記事を読んでから具体的な施策みていただけるとありがたいです。

辞書登録

今回話していくのはチャンネル名の誤検索を辞書に登録していき結果なしを減らすという対応になります。

現状把握

まず、今回のこの施策に至った経緯です。

前回の記事でも出しましたが、検索改善しようにもいくつも種類があります。 Voicyではまず結果0を減らしていくことに注力することにしています

その中でも今回注力していくのは、有名チャンネルなど聞きたい人が多いがチャンネル名が難しく検索できないというペインをなくす作業になります。

例えば: 精神科医で精神医学や心理学の話をしてくださっているkagshunさんという方がいます。

チャンネル:kagshun/EMANON@精神科医「精神科医のココロに効くラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム

このチャンネルですが、今までのVoicyの検索ではひらがなやカタカナで かぐしゅん/カグシュンと検索された際に該当のチャンネル結果を返すことができていませんでした。

一般的な検索エンジンでは下記のように誤検索や検索結果が少ないものは関連の検索をした上で検索ワードを表示してくれます。

かぐしゅん

結果ユーザは多少ワードが意図と違っている状態で検索をしても目的にたどり着くことができます。

手法・実装手順

今回Voicyでは、手動で辞書を作成していくことにしました。

理由はいくつかありますが、 主にVoicyの検索はチャンネル名などが多いため、固有名詞での検索が多くなります。

  1. 過去の検索結果0件のキーワードを洗い出す
  2. キーワードからチャンネルと思わしき結果を抽出する
  3. 該当のワードに対してどんなチャンネルを意図した検索かその後の検索やフォロー・聴取状況などを利用し把握する
  4. 該当チャンネルが出るように誤検索ワードと紐付けを行う
  5. ユーザが誤検索ワードを検索した際に辞書で登録したワードを一緒にor検索でクエリに投げるようにする
  6. 定期的に1〜5を繰り返し新しく辞書を追加していく

結果

上記対応を行うことで表記揺れなどの曖昧な検索でも結果を補完して表示することができました。

まとめ

今回の対応でできたのは既に一定のユーザがペインに感じている、検索したが結果が出ないというという体験を減らすことができました。

しかし、データをもとに対応しているため、新規のチャンネルには機能しないのが欠点になります。今後は、新しく有名人がVoicyを初めてくれた際など事前に誤って検索されそうなワードを登録していくことでや間違いやすいチャンネル名でも最初から不自由を感じない体験にしていきたいと思います。

次回

今回は改善の1つとして辞書登録の話を記載したので次回は、さらに結果0を減らしていくために他にどんな施策を行ったのかを記載していきたいと思います。