QAエンジニアを目指して修行中の、のんちゃんです。
みなさんは、ワークショップに参加されたことはありますか? 私は先日初めてソフトウェアテストのワークショップに参加しました。 たくさんの学びがあったので、ぜひシェアさせてください。
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JaSST TOKYOに参加した
3月末に開催されたソフトウェアテストのシンポジウム「JaSST TOKYO」に参加しました。
メインのセッションとは別に、【前日開催の初心者向けワークショップ】があり、今回はそこで参加したワークショップについて書きます。
ワークショップの概要と、参加の目的
ワークショップは、”マインドマップを使ってテスト対象の理解を深めよう”というものでした。
テスト分析や設計を始めて日が浅く、経験が少ない中で、どんなふうに観点を広げていけばいいのか?と悩むことが多く、 ワークショップを通して、観点の広げ方を実践的に学んで、業務に活かせそう!と思ったので、参加しました。
初めてのワークショップ参加で得た3つの学び
学んだことを抽象化して、3つ挙げていきます。
実践こそが最強の教科書
今回ワークショップで参考書籍として挙げられていた「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」は、以前読んだことがありました。
当時は「こうすれば良いんだ」と理解した気持ちになっていたのですが、実際にワークに挑戦してみると「知識として知っていること」と「使いこなせること」には大きく差があり、全然使いこなせていないことに愕然としました。
実際の業務で使えるレベルになるためには、トライ&エラーを繰り返して訓練をすることが何より大事だと思い知らされ、良い機会になりました。
レビューでテスト設計が劇的に進化する
今回のワークショップは、全員共通のある題材を提示されて、「制限時間内にマインドマップを書いてみる」というものでした。 隣に座った方とペアになり、自由にコミュニケーションを取って、時間経過後に改めてペアの方とディスカッションをします。
次にもう一度同じ題材でマインドマップを作るとしたらどう改善するか?を話し合うのですが、ペアの方と『エラーという観点はどうですか?』『実行環境ってwebですか?アプリですか?』などの会話を通して、観点や視点がザクザク出てくる体験が本当に面白かった!
一人でやっていると固まりがちな思考ですが、 レビューを通して観点が広がったり、洗練されていく過程が改めて魅力的だと感じました。
また、ペアの方と協力して、より良いものを作り上げていく過程にとてもワクワクしました。
切り口は発想力の扉
改めて、“切り口“とは、テスト対象を分析するための視点のことです。
ワークは、ペアの方との改善を何回か繰り返していくという流れで行いました。 ワークの途中で、切り口の作り方についてアドバイスをもらいます。
アドバイスをいただいた後は、劇的に発想が広がっていきます。 そのため、「こういうアプリのときは、画面単位で見るとよさそう」とか「ユーザーがいつどこで使うのか?を5W1Hで考える」など、ある程度自分の中に引き出しを準備しておくのが大事だと改めて感じました。
万能な切り口はないので、テスト対象に合わせて切り口の引き出しをいくつか用意してくと、効率よくテスト分析ができそうだなぁと思いました!
切り口の引き出しが多いほど、テスト設計にかかる時間を短縮できますし、テストの網羅性が高まり、バグを見逃すリスクも減らすことができますよね。
(おまけ)カンファレンスでのでの偶然の出会い
余談です。
たまたまペアになった方と、ワークが終わった後にご挨拶をしたところ、なんと私が所属している社外のQAコミュニティのメンバーだった!ということがわかりました。 (わたしはゼミの0期生。ペアの方1期生なので、面識がなかったのです)
こういう出会いがあるのも、ワークショップ参加の楽しさですね!
今回は初めてワークショップに参加した学びを語ってみました。
実践で学べるワークショップは本当におすすめなので、機会があれば参加してみてください!